| ■茂吉の夜汽車、中也の停車場■中公新書■佐藤喜一■中央公論新社■2006年01月25日発行年月：2006年01月25日 予約締切日：2006年01月18日 ページ数：242p サイズ：新書 ISBN：9784121018304 佐藤喜一（サトウキイチ）1930年（昭和5年）東京生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了（近代日本文学専攻）。都立富士、青山高校教諭を経て、母校である都立新宿高校に長年勤務する。退職後、駿台予備学校講師等をつとめる。著書に『汽笛のけむり今いずこ』（新潮社、1999年、第25回交通図書賞受賞）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 函館駅ー啄木『一握の砂』から辻仁成『海峡の光』まで／茂吉記念館前駅ー「死にたまふ母」を一目見ん／今泉駅ー宮脇俊三、昭和二十年八月十五日の汽車／二本松駅ー高村光太郎、智恵子の「ほんとの空」／犬吠駅ー佐藤春夫「犬吠岬旅情のうた」をめぐる／熱海駅ー尾崎紅葉『金色夜叉』から「湯の町エレジー」へ／信濃追分駅ー立原道造「のちのおもひに」／替佐駅ー高野辰之「兎追いし山、小鮒釣りし川」／桑名駅ー中原中也、昭和十年八月十一日の夜／湯田温泉駅ー中原中也の「帰郷」／宇和島駅ー大和田建樹「鉄道唱歌」のふるさと／豊後竹田駅ー滝廉太郎「荒城の月」、そして川端康成『千羽鶴』 汽車の旅こそ、文学によく似合う。『金色夜叉』の貫一とお宮は何に乗って熱海へ行ったか、斎藤茂吉は「死にたまふ母」をひと目見んと、どの列車に乗って故郷へ向かったか…。函館から豊後竹田まで十二の駅に、近代文学の足跡を訪ねる。鉄道が元気だった時代ははるかに遠く、往年の作家たちが辿った路線は大きく変貌したが、昔の時刻表と駅舎の片隅の小さな痕跡を手がかりに、読者をノスタルジックな旅へと誘う。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本） 人文・思想・社会 文学 その他 新書 人文・思想・社会 |
