■「希望格差」を超えて■山田昌弘■文藝春秋■2006年09月発行年月:2006年09月 予約締切日:2006年09月08日 ページ数:285p サイズ:単行本 ISBN:9784163684505 山田昌弘(ヤマダマサヒロ)1957年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 格差社会を超えて(格差問題を考えるための三つの問い/格差に関わる社会問題を考える際の五つの領域/格差の現代的特徴と平等社会のイメージ/新たなタイプの格差の出現とその理由/新たな平等社会を目指して)/第2部 格差社会の断面(仕事格差-フリーター社会のゆくえ/結婚格差-結婚難に至る男の事情、女の本音/家族格差-家族の形が変わり、新しい格差を生む/教育格差-希望格差社会とやる気の喪失/「家族主義の失敗」とリスク構造の転換) 経済格差の拡大はニューエコノミー以降の世界的な現象だ。労働の「市場価格」の二極化による収入格差も、家族形態の多様化による格差拡大も、不可避であり、「不当」とは言えない。なぜなら、現代社会の格差は、自由で民主的な社会にとって、むしろ「望ましい」とされることから生み出されているからだ。そんな中、「希望の格差」に陥る社会とそうでない社会とがある。その分かれ道とは何か?いま、私たちは新しいタイプの平等社会に移行しなければならない-。「生活の場」を再建する方策を具体的に示し、真の希望を与える刮目の書。 本 人文・思想・社会 社会科学 社会科学全般 |